「教える」スキルを伸ばす技能実習制度

更新日:2020年11月5日


技能実習生を迎えるメリットの一つに「既存システムの見直し効果」が挙げられますが、その中でも顕著に現れるのが「教え方の向上」です。特にこれまで「教える」ことを社内スキルとして育てて来なかった会社や業界程、目に見えて現れる効果です。また、サービス業など人によって品質がバラつく業種、品質管理が数値化しづらい業種ほど強く現れるのがこの効果です。これまでは同じ日本人同志、多少の経験差や世代差はあっても共有できるイメージがあり、何となく伝えることや理解することが出来てしまうことで済まされてきたことが、外国人実習生相手に今まで通りでは上手くいかない状況に取り組むことでの効果とも言えます。


例えば今までは「きちんと」という曖昧な言葉で指示していた作業、きちんと片づけて、きちんと並べて、という指示もいちいち、道具・手順・仕上がり品質・数値・所要時間などを伝えないといけませんし、先輩がやるところを見せる、一緒にやってみる、やらせてみて横で見ている、全て一人でやらせてみて仕上がりを評価するなどのステップで仕事を覚えさせることになると思われますが、評価基準も必要になります。そのためには教える立場の既存人材や会社が改めて仕事のポイントを確認する「仕事(作業)の棚卸し」が必要ですし、更に共有しないといけなくなります。共有するためには数値化・見える化が必要になりますし、そのために手順書・マニュアルの整備も必要になるかも知れません。またその教える相手は、日本語経験1年程度の人材ですから相当工夫する必要があり、試行錯誤が続くことでしょう。その試行錯誤は、そのまま教えるコミュニケーションの「PDCA」として働き、教えるスキルの向上につながるのです。


よくこんな話を耳にします。「実習生を初めて受け入れたときは指導が大変だったけど、我々会社側も2回生・3回生と経るにつれて次第に慣れてきました。」と。これは単に慣れたというだけではなく、教えるスキルが成長してきたということに他ならないのです。


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