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執筆者の写真中嶋 周

実習生の母国の生活環境から学び活かす

生産現場での生産性向上や工程改善を考えるとき、問題点を洗い出し課題化し解決策を見つけるために、切り口を指し示すキーになる考え方やキーワードがあります。例えば「4M」で考えるとか「なぜなぜ分析」をしてみるなどで、企業様ではよく使われていると思います。そんなキーワードの一つに「PQCD/SME」というものがあり製造業に限らず会社運営には重要なものです。 各々P:製品 Q:品質 C:コスト D:納期 S:安全 M:やる気(モラール) E:環境の7つです。 全て重要な要素ですが従業員を守るという観点で敢えて順位を付けると「安全」第一ということになるかと思います。 外国人技能実習生に力を発揮してもらうためには、安全な現場確保、安全教育、安全作業など関連づけて一貫した安全に対する経営方針を持つことが必要です。

 現在も日本人の方たちに毎月、毎週、毎日の朝礼等で啓蒙され、さらには具体的な教育などを実施されていると思います。しかしベテランと勤続2~3年・新入社員では経験の有無や育った環境の違いで受け止め方や理解度が違い、安全面で皆が一定レベルの行動ができるというのはなかなか困難です。

 さて、安全については母国の送り出し機関でも、また日本入国後も教育されてきます。しかし通訳を介しているという理由だけではなく、育った環境でその理解度が違うと思います。ベトナムを例に挙げると小さいころから家族4,5人で1台のバイクに乗って移動したりしています。バイクタクシーにはヘルメットなしで運転手にひょいと摑まるだけで平気です。(今はヘルメット被り率ほぼ100%)身軽でせっかちなところもあり、ベトナムの現地工場での例ですが、良かれと思い高所にも古いハシゴをかけ危険な状態で上がっていきます。技能研修生にはその国で生まれ育って身に着いた行動がしばしば出るものだという認識で、教育・指導していくことがキーであると思っています。

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