政府と企業は今こそ感染対策の徹底を!
師走に近づき、マスク姿の人々が街に溢れ、飲食店の店先を覗けばこの日を待っていたとばかりにお酒に興じる姿を見ることができます。コロナ前とはいかないまでも新規感染者の急減に何やら希望の光が見えてきた矢先こんなニュースが飛び込んできました。
「岸田首相 全世界からの入国原則停止表明 「オミクロン株」拡大受け」
(11月29日付TBS NEWS)
新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な拡大を受け、岸田総理は全ての国を対象に、11月8日から例外的に認めてきたビジネス目的の短期滞在者や留学生、技能実習生の入国を含め、当面、新規入国を原則停止すると表明しました。
私たち監理団体としては何とも歯がゆいニュースですが、一方でとても大事なことだと思います。今まさにすべきことは水際対策の徹底です。感染初期に水際対策に失敗した苦い経験を今こそ活かすときです。
新型コロナは別の意味で「世界は繋がっている」ということを私たちに教えました。見えないもので繋がっているこの世界で感染拡大を現時点で押さえ込んでいるこの状況は世界にもっと発信されるべきですし、経済を動かしながら防疫を実現する日本モデルを確立することはこれから来日し働くことを予定している多くの外国人にとって安心材料になるはずです。
そのためにも企業レベルでは引き続き感染対策の徹底が求められます。この1、2年で多くの企業が非対面での事業展開を進めています。自動車整備業では非対面での商談システムや車検・オイル交換などウィズコロナ時代の新しい仕事のやり方・働き方が登場しています。次に入国制限が緩和され受入が可能な状態になっても企業内での感染対策がされていないと実習生から選ばれないかもしれません。
10月1日から自動車点検基準の一部の改正で、1年ごとの定期点検の項目にOBD(車載式故障診断装置)を活用した「診断の結果」が加わりました。各整備事業者はこの改正への対応や特定整備への移行に苦慮しているところだと思いますが、整備人材の確保という意味で少し先の技能実習生の受け入れに向けて今準備を急ぐところだと思います。
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