生産管理のEnvironment(=環境)
更新日:2021年4月23日
企業の生産現場やサービス提供場面で2000年代に入り“環境”という切り口が極めて大きく取り上げられるようになりました。そのとらえ方として経済、社会そして「環境」を包含したSDGs(S:Sustainable D:Development Gs:Goals)という「持続可能な開発目標」が2015年9月の国連サミットで採択されました。 目標達成期間は2016年から2030年までで、17の目標と169のターゲットから構成され地球上から誰一人として取り残されないことを目指す姿に掲げています。17の目標を抜粋すると「貧困」「飢餓」をなくす/「保健」「水・衛生」を確保する/「海洋資源」「陸上資源」を循環する/「教育」「成長・雇用」を推進する/などがあり、これら8つが代表的目標項目と言えます。
さて、海外技能実習生の母国である、例えばベトナムでもSDGsが進められています。 まず貧困率を観てみます。SDGsの貧困率の定義は1日200円以下で暮らす人の割合です。ベトナムの貧困率は10年前には東南アジア(ASEAN)全体と同レベルでしたが2018年のデータでは東南アジア(ASEAN)全体の13%と比較し、全土で6.8%、農村部では9.6%と良化しています。
またベトナムでは教育や職業訓練を優先事項にあげGDPの20%を予算化しており、熟練工の割合は2000年に10.3%であったものが2017年では20%以上となり大きく職業訓練が進んでいます。 熟練工というのは製造業のうち教育体系の一つである職業訓練教育を受けた人と位置づけられており、「教育」「成長・雇用」という面でもSDGs活動を強化しています。
(出典 NNA ASIA/アジア経済ニュース 2020/11/9)
SDGsがスタートしてから5年、最終地点までは9年と活動期間の佳境に入ってきています。そこで技能実習生と関わられる企業様そして組合関係者も、世界規模で動いているこのSDGsの視点を持ち生活環境や教育環境を向上させていくという意思が、技能実習生の成長にもつながるはずであると考えています。
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