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執筆者の写真中嶋 周

生産管理のP(Products)/ベトナム生産品

更新日:2021年8月22日

 生産管理のキーワード「PQCD/SME」P:製品 Q:品質 C:コスト D:納期 S:安全 M:やる気(モラール) E:環境のうち、これまで「安全」と「環境(SDGs)」についてコラムにしてきました。今回はP:Products 製品に焦点を当ててみます。 ベトナムの製造業は21世紀当初は軽工業である縫製や製靴などで盛況でしたが、現在ではそれらの投資はミャンマーやカンボジアに向かっています。もっとも直近のASEANの一員であり政情悪化しているミャンマーへの投資や既存拠点の運営は困難極まりないものになっていると思われます。

 さて、2019年のベトナムへの海外からの海外直接投資は過去10年間で最高であり、幅広いジャンルの「製造」が流入しています。総投資額380億ドルのうち65%が製造業で247億ドルという規模です。コロナ禍でまだ行き来が制約され、日本と同じくワクチン接種で苦戦しているものの、対策が上手くいったと評価されているベトナムへの投資はさらに上向きになる可能性があります。余談ですがコロナ禍が治まったとの情報が流れている中国には2020年/2019年比較で16%増の1,630億ドルが投資されているそうです。(REUTERS News による)

 ベトナムの製品に話を戻しますと2015年の時点で既にモバイル(携帯電話等)部品がトップの19%、2位に従来型の縫製品14%、3位コンピュータ電子製品10%、4位はまた軽工業の履物7%などと続いており、従来の軽工業品も継続しつつ既に5,6年前に電気・電子部品製造の投資も多く行われてきたと言えます。 (生産総額は1,110億ドル:JETROベトナム情報による) ものづくりの「製品」だけではなく「サービス」の提供も国内総生産(GDP)にカウントされますのでさらに多くのアウトプットができる国になってきており、技能実習生の年代である若い力が育つ教育体制のもと、国内で確実にGDPを上げる要因になっているのが今のベトナムであると言えます。





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