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Q:品質 /高品質志向へ

 会社運営に重要なP:製品 Q:品質 C:コスト D:納期 S:安全 M:やる気(モラール) E:環境の7つの管理要素のうち、今回はQ:品質について見てみたいと思います。


 コロナの影響で訪越ができず自分の目で最新情報が得られなくなり、技能実習生も入国できず、お互いに困った状況が2年近く続いてきました。 一方、日越の貿易は伸びを示し、ベトナム税関オンラインニュースによれば2021年のベトナムから日本への輸出総額は前年から4.4%増え201億ドルになったと報じられています。 また、ベトナムの日本からの輸入総額は11.3%増え約226億ドルとなりました。これらを日本の財務省統計で見ると貿易額(輸出額+輸入額)は日本円で約4兆6千億円となっています。ベトナムにとって日本は中国、アメリカ合衆国、韓国に次いで4番目、日本から見るとベトナムは第8番目の額になるということです。 

 (出典:JETRO ビジネス短信2022年2月2日)


 日本への輸出は縫製品が32億ドルと最も多いですが、機械設備や輸送設備も各々約25億ドルと続いています。これはベトナムの日本企業子会社からの輸出が多くを占め、これらの拠点で品質的に劣らぬ工業製品が生産できるようになったと考えられます。 教育面では昔からベトナムは識字率が高いとよく言われてきましたが、近年制度的に 中学、高校、専門学校、経済大学、工業大学、貿易大学などのステップがさらに充実し、実習生の場合は送り出し機関で徹底した教育を受けています。製造業に限らずサービス業も含めて、ここ20年でこれらの体制が効果を発揮し「高品質」を生み出せる人材が生まれる環境になってきました。

町に出ると街頭のサインボードにはCao Cap<高級>Pham Chat Luong<良品>という単語が、ホテルのおもてなしや工場の現場ではQuan ly<管理> Chat Luong<品質>という言葉が使われ、日本人として品質の大切さを益々浸透させたいという思いになります。

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