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「言葉の壁」を乗り越えるために。

外国人技能実習生と聞くと、やはり気になるのは「言葉の壁」ではないでしょうか。正確かつスムーズにコミュニケーションをとるにはどのようにしたらよいのか、心配になることと思います。

外国人技能実習生は、日本の言語や文化について一定の教育を受けて来日しますが、言葉があまり話せない状態で日本に来る実習生も少なくありません。実際の現場で技術を教え、その業務の一部を任せようとしても、上手くコミュニケーションが取れないようですと、業務が滞るだけでなく、お互いに精神的なストレスも溜まります。「言葉の壁」を感じて、仕事での忙しさも手伝ってつらく当たってしまい、「技能実習生制度はあまり使えない」と感じてしまう経営者の方も多いのではないでしょうか?

逆に言えば言葉の壁を取り払うことができれば、そういった問題の一部分でも解決ができることになります。外国人技能実習生との円滑なコミュニケーションの一つとして、「言葉の壁」について考えてきたいと思います。

まず、大事なポイントは、「相手を慮る気持ち」を持つことです。自分の恋人や親しい友人が外国人であった場合、相手のことを知ろうとする努力を惜しまないと思います。技能実習生もこれと一緒です。そのための心構えとして、こちらが伝えたいことを話す場合には、一方的にまくしたてるのではなく、「相手の表情を見ながら話す」、「きちんと伝わっているかどうかを確かめながら話す」ことです。例えば、「A部品とB部品を10個溶接する」作業を教えたとします。中には、怒られたくない一心で、「分かったふり」をしてしまう実習生もいます。相手の表情やしぐさで、本当に理解しているのか気にかけること、そして「分からない」と言える職場づくりが必要です。また、「部品は何と何だった?」「何個溶接するんだった?」などと問いかけ、実習生に復唱させるのも良いでしょう。日本語の上達にも有効なのではないでしょうか。

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