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技能実習候補者との面接時の留意点

 先日、受け入れ企業様の社長と外国人技能実習生の面接・採用試験のためベトナムの送り出し機関に訪問しました。コロナ禍ではオンライン面接が主流ではありましたが、外国人技能実習生の面接では、現地での面接の方が面接者のリアルな表情や挙動を観察できるメリットがあり、人材のミスマッチングを防止する観点においても有効といえます。


 今回は、現地で感じたことも踏まえ、実習生面接における留意点を3点、あげていきたいと思います。


1. 面接者への質問は通訳を介するため、複雑なニュアンスを含む面接は不適当です。通訳を介して面接者に質問内容が適切に伝わるように、シンプルな質問が良いでしょう。ただし、「はい・いいえ」で答える質問だけでなく、「どうして、はい(いいえ)なのか」を掘り下げることや自由に考えを聞く質問が相手を理解し、観察するには有効です。

2. つい「日本語の上手さ」を評価しがちではありますが、仕事能力や勤労意欲とは関係ありません。日本語を学ぶ意欲は評価できますが、受け入れまでに日本語学校等で日本語を学ぶ機会があるため、面接では動機や能力(勤労、コミュニケーション、職務等)、価値観、人柄を評価の重点に置くと良いでしょう。

3. 面接者は想定の質問で回答を用意しているため(面接者に同様の質問をしたら同様の回答が返ってきた事例があります)、挙動観察も重要です。入室前や面接時、退室時の表情や動作も観察の対象としましょう。


 最後に、面接者は皆さん、かなり緊張しています。面接者の価値観や人柄を引き出すために、「日本に行って仕事以外に何をしてみたいのか?」などアイスブレイクのような質問を用意することで、緊張を少しでも緩和させてあげましょう。

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