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補助金申請における事業計画書作成のコツ<後編>

 前回に続いて後編をお届けします。


5)採算性の高い事業であること

 補助事業を行うことで必ず利益になることが重要です。要するに儲かるかどうかです。儲からない事業に補助金は出せません。ユーザー、市場ニーズの有無、市場規模、費用対効果、売上と収益などの内容を記述しながら必ず儲かる(採算性が高い)事業であることを明確にします。儲からない事業に補助金は投入されません。

6)できるだけ具体的な内容を記述する

 事業計画書を審査員に読んでもらうとき、その事業をイメージできるかどうかは最重要です。そのためにはできるだけ具体的な内容を記述することが必要です。具体性に欠ける事業計画では、審査ができません。できるだけ定量的な表現を心掛けます。また写真、図などを用いて審査員の頭の中に事業内容をイメージしてもらいます。

7)読みやすい、理解しやすい事業計画書

 文章だけの事業計画書では、審査員の読む気が失せます。図表、写真を多用し、文章は簡潔に記述します。図表、写真などには説明文を加えると良いでしょう。図表や写真をただ掲載しているだけの事業計画書を見かけますがそれでは不親切です。また図表や写真の文字が小さ過ぎて内容が読み取れない場合もよく見かけます。審査員がこのような図表を見たときどのように思うでしょうか。おそらく伝える配慮に欠けた事業計画書と思うでしょう。審査員にそう思われてしまったら採択は見込めません。審査員は事業計画書しか情報源がありません。できるだけ丁寧な説明を心掛けます。

そのほかに以下の内容について気を付けると良いでしょう。

 ①箇条書きを使用する

 ②定量的な表現

 ③技術用語はできるだけ使わない、必要な場合は解説を入れる

 ④文字は読みやすい大きさ・行間隔 見やすいフォントの使用(メイリオ、游明朝など)

    例 游明朝の場合、大きさ10.5、行間隔16pt

 最近では申請の多くが電子申請となっています。そのため審査員もパソコンのモニターを通して事業計画書を読んでいると思われます。モニター越しに事業計画書をきれいに見せるコツも大切です。


 現在、国や各自治体などでたくさんの補助金が運用されています。事業計画書の枚数は4ページ程度から15ページを超えるものまでいろいろありますが基本的な構造はほぼ同じです。そのためここで示すコツはほとんどの補助金の事業計画書に適用が可能です。

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